パンツタイプが最適な人は?
大人用おむつのパンツタイプは、
介助があればトイレに行ける方
ご自分でトイレに行ける方
に最適です。
寝て過ごすことが多い方や、トイレを利用できない方は、交換の負担が大きいので適していません。
また、ご自身で外出できる方の場合は、
超うす型のパンツ(下着感覚のもの)にするか、軽失禁用のパッドを装着される方がいいでしょう。
大人用おむつのパンツタイプは、テープ止めと異なり、少し種類が多くなります。
また、テープ止めよりコストが少なくて済むという特長もあります。
種類はメーカーによって異なりますので、ここではユニ・チャーム製品で紹介します。
大人用おむつパンツタイプの種類
パンツタイプと一言で言っても、種類があります。
ここでは、パンツタイプの種類を見てみましょう。
超うす型
下着感覚で初めての方に最適です。
ご自身でお出かけできる方もこれでOKです。違和感が少なく、履き心地もいいです。
うす型
1人で歩ける方に最適です。
自分で交換できるので、自立心を維持できます。吸収量は多くありませんが(約2回分)、履き心地も悪くありません。
長時間安心うす型
介助があれば歩ける方に最適です。
薄型より吸収量が多くなります。その分、厚みが少し増すので、履き心地は薄型より劣ります。
介助者が留守の場合、トイレに行けない場合があるのと、介助者がいてもトイレまで間に合わない場合があるので吸収量を多くしていますが、なるべくトイレに行く習慣を継続してもらいましょう。
長時間
介助があれば立てる方に適しています。排泄リハビリには最適です。
最近の長時間タイプのパンツは随分改良されて履き心地も良くなりましたが、パンツタイプの中では厚みがあり、介護されているという感覚を持つかもしれません。
ただ、病気や事故による一時的な場合でも使用するシーンが多いので、介護をされていると思われるより、自分で用を足す力を持続する為と思っていただきたいです。
「長時間トイレに行けない若い人が使用するパンツだよ」等と声をかけてあげるのもいいかもしれませんね。
ズボンを脱がなくてもいいタイプ
介助者の方がいれば座れる方に最適です。
介助者の負担を減らすタイプのパンツです。
トイレや椅子に要介護者が座ったままでも、ズボンを降ろすだけでパンツの交換ができます。
テープ止めの発想でパンツの横に付いているテープを利用します。
テープのつけ外しは繰り返し使用できます。
尿とりパッド不要タイプ
認知症の高齢者の方や、絶対尿とりパッドを付けたくないという方に最適です。
要介護者・介助者共に負担を減らす為のパンツです。
パンツタイプで最大の尿吸収(約1,000cc)ができます。
使うパンツがきまったら
使用するパンツが決まりましたら、次はインナー(尿とりパッド)選びです。
インナーはアウターを交換するより経済的ですし、介助者の負担を減らすことができるものです。
この尿とりパッド選びが結構重要です。
なるべく今までと同じ生活を目指して
個人的な意見ですが、パンツタイプはなるべくうす型を継続できるようにする方がいいと思います。
厚みのある長時間タイプを使うことでトイレに行かなくても用を足せるようになると、段々とトイレに行くのが面倒になり、自ら動こうという意思が薄れてしまいます。
そうなると筋力も衰えて行くので、自尊心も失われ、介助者の負担も増大していきます。
トイレまで行かなければならないという意思を維持する為にも、今までつけてきた下着の厚さに近いうす型タイプを継続したいものです。
もちろん、長時間タイプでないと生活に不便を感じる場合は、最初から長時間タイプを使用して下さい。
パンツも尿とりパッドも慎重に選んでも、最初は思い通りにいかない事がよくあります。
合う物さえ見つかれば、その後は要介護者も介助者も楽になり、快適に生活できるようになります。
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