靴選びで未来が変わる!?
介護を必要とされる方の「靴選び」はとても重要です。
「履きやすいこと」
「転びにくいこと」
この2つは最低限クリアしている靴を選びましょう。
自分で歩こうとすることが大事
介護を必要とされる方の理由は様々です。
ここでは、加齢により介護が必要になった方の介護シューズについて説明します。
重度(寝たきり)ではない方が目指すことは「自立心」の維持。
- 自分で用を足すこと
- 自分で歩くこと
- 自分で食事を摂ること
を出来る限り多く自分自身でできることが自立心、自尊心の維持に繋がります。
その中でも「歩くこと」は生活範囲を狭くしない意味でとても重要なんです。
生活範囲が狭くなると、
「やりたいことができない」
気持ちから、ストレスが溜まります。
「誰かに頼まないとできない」
気持ちから、自尊心が崩れていきます。
中には介助してくれる人のことを気遣って遠慮し、
常に我慢の毎日になるかもしれません。
若い頃できていたことが出来なくなるわけですから、
ご本人の心のダメージは相当大きいのです。
しかし、高齢になっても自分で歩いている人の表情はどうでしょうか?
活き活きとしていませんか?
歩くことは筋力の低下を防ぎ、血行不良、細胞の衰えを防止します。
外の空気を吸ったり、綺麗な景色を見るのは生活の楽しみにもります。
肉体的、精神的な充足のために「歩くこと」は重要な要素なのです。
車いす生活で歩けない方でも、いつも笑顔でパワーに満ち溢れた方もいます。
その方々は想像もつかない多くの苦労を経験し、苦しみに耐え自立していったのです。
今歩ける方は、これからも自分の足で歩くための工夫をしておきましょう。
なぜ、介護シューズが必要なのでしょうか
ご高齢の方の歩行にとって、もっとも怖いのは「転倒」。
骨が脆くなっている方が多く、ちょっとした転倒やつまづきでも
骨折してしまうケースが多く見受けられます。
骨折したまま寝たきりになってしまう方も残念ながら多いのです。
このような事例は、転倒しにくい介護シューズを履くことで、
未然に防げる場合があります。
また、高齢になると、靴を履くだけでもかなりの労力を必要とするようになります。
その労力を一気に減らすことができるのも介護シューズが必要な理由です。
介護シューズのメリット・特徴
介護シューズは普通のシューズとは異なります。
「転びにくい」「歩きやすい」「履きやすい」「履かせやすい」
などの機能が高いシューズです。
「転びにくい」
介護シューズの靴底は広くなっています。
地面と接する面積を大きくし、安定感があります。
結果、滑りにくいシューズでもあります。
さらに、つま先部分が適度に反り返っています。
つまずいたり、転倒しにくくなります。
「歩きやすい」
介護シューズは、軽く作られているので、筋力が弱っている方でも、
靴の重さが負担にならないよう設計されています。
さらに、つま先にゆとりを持たせているので、
指先を傷めることを防止できます。
高齢者の方は、つま先を上げずに歩くようになってしまっている方も多いので、
案外つま先へのダメージが大きかったりします。
注意点としては、踵が高くないものを選ぶようにして下さい。
「履きやすい」「履かせやすい」
足を入れる開口部が広くなっています。
自分で靴を履ける方はもちろん、
介助が必要な場合でも、介助者が履かせやすいように作られています。
装具の上から履く場合や、むくみが出ている場合でも
履きやすい作りになっています。
固定しやすい
マジックバンドやベルトで固定するタイプが多く、紐を結ぶ必要がありません。
片手で靴を履くことができるので、
半身麻痺を患っている方でもご自身で靴が履けます。
さらに、デザイン的に紐が付いているものが欲しい方なら、紐の横にファスナーが付いているタイプもあります。
※上記画像は、イメージしやすいように介護シューズ「あゆみ」を使用しています。
これらの機能は全て、介助をする方の負担もぐっと減らしてくれます。
使用する人、介助する人、みんなの負担を減らせるのが介護シューズのメリット
なんですね。
介護シューズの選び方
今までの説明で介護シューズを選ぶ基準は大体お分かりいただけたでしょうか?
機能の説明ばかりでよく分からない?
申し訳ありませんでしたm(__)m
最後に介護シューズの選び方を簡単にまとめますね。
は最低限必須です。できれば
- 足幅が広い
- 踵部分が固く作られている
- 蒸れにくい
があると尚良しですね。
踵部分が固く作られている方がいいのは、歩行時に踵がしっかり支えられることで、安定感が全く違うからです。
また、寒冷地の方の場合は、雪による滑り止め効果が高いシューズを選ぶことも必要ですね。
「若い頃のように歩けない」
これは誰しもに起こること。
過去のようにではなく、今歩ける最善の方法を利用するか、
歩くことを諦めるかで今後が変わってくるでしょう。
みんな笑顔で歩いて行ければいいですよね。